skillup

技術ブログ

Database

アンチパターン バインド変数の未使用+直積組み合わせ+データ量爆発+インデックス関連

投稿日:

本日はSQLコーディングに関して。

ここら辺は実際にプログラムを書く際に重要になってくるネタ。

バインド変数

SQLでプリペアードステートメントを書くのではなく、生のSQLをそのまま書いてしまう手法。

デメリット

  • 実行計画をSQLを書くたびに作成することになるので、負荷が高くなり、性能が落ちる
  • SQLインジェクション

対策

  • バインドするようにプログラムを書き換える
  • 特に発行頻度が高い(ループ内部など)と思われるところを優先的に書きなおす
  • 例外的なケースとしてはフラグ系のところはそれほど影響がない(決め打ちのデータならば処理量は増えないため)

直積により組み合わせが爆発する

SQLの自己結合や外部結合は基本的にはレコードをすべて掛け算するような作りになっている。そのため、結合条件を忘れ、組み合わせが増えすぎてしまうこともある。

結合はループをしていると考える。

デメリット

  •  データ量が増えるにつれ、負荷が高くなり、影響度が多くなる
  • 特定のSQL(組み合わせが多すぎる)のみCPU負荷が大きくなる

対策

  • 結合条件の見直し(結合は基本的にはループと同列に考える。そのためまずはカーディナリティが大きいものから結合したほうが早くなる)
  • 実行計画要チェック

データ量の爆発(インデックスが不適切)

インデックスが不適切に張られていた場合、フルスキャンを行わなくてはならなくなり、スピードが落ちる。特にデータ量が増えたときに影響が顕著。実行計画への理解も必要

デメリット

  • サービスを開始してしばらくしてから特に影響が大きくなる
  • CPU使用率が100%になっている
  • 単純に遅い

対策

  • 性能テストを早い段階でしておく(大量データでのテストが必要)
  • 実行計画を確認し、SQLが適切かどうかの確認を行う

インデックスの貼りすぎ

インデックスを張りすぎると、更新系の作業で非常に時間がかかることになる

デメリット

  • 検索は早いが、データ更新作業で時間がかかることになる

対策

  • インデックス数に関する制限数を行う
  • 正規化されていない列数が多い
  • 大量更新系のテストをしていない
  • 検索が中心になるテーブルの場合は、インデックスを張ることを優先してOKにする

-Database
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

SQLで数列を扱う

今回はSQLで数列を扱ってみましょう。 例えば下記のような0から9までの数字が書かれている数列があったとして、 これにより連番を作成してみましょう。 digit ——- 0 1 …

no image

HAVING句の活用 発展編

今回からはまたまたHAVING句です。 下記のようなテーブル(teams)があり、全員が待機状態のチーム(全員がそろっている)を求めます。 member | team_id | status &#82 …

no image

MySQL.sockファイルに関して

朝出社してテストサーバーを見るといきなりサーバーが動いていないという事態が発生。 MySQLを起動しようとすると

なるメッセージがでて …

no image

CASE+HAVING句

今回はCASEとHAVINGを組み合わせて、そこそこの難問を解いていきます。 まず下記のようなテーブル(testresults)があるとします。 student | class | sex | sco …

no image

インデックスについて(SQLServer)

DBのインデックスについて、今までぼんやりと検索条件の効率化についてはしっていたのですが、もう少し掘り下げて理解する必要があるなと思い、メモります。 SQLServerのインデックスについてすごくまと …

アーカイブ