skillup

技術ブログ

Database

アンチパターン データ分身の術+DBの不要な連携+バージョンアップ未テスト

投稿日:

今回のアンチパターンは主にデータ設計に関する部分。

同一データの使用

以前説明したアンチパターン「同一値を複数テーブルに配置」に少し近い。テーブルが無駄に分かれており、同一データ(とおもわれるもの)が複数テーブルにある。または意味不明な複数のテーブルが存在している。

デメリット

  • データ同士の同期が取れなくなり、いずれ差分が起こる
  • どのデータが正かがわからなくなる
  • 時間がたつにつれ複数のテーブルに同じ処理をしなければならないため、追加開発のコストが高くつく

対策

  • 時間がかかっても不要なデータ重複をなくしていく
  • 全体のデータモデル図を書く
  • 安易にこのデータをこちらにコピーみたいなことを行わない

DBの不要な連携

処理に必要なデータが別々のDBに散らばっているため、不要な連携が行われる。追加開発において、既存部分への変更を最小限にするために安易にDB連携を行ってしまうことが多い。

なお「同一データの使用」を避けるために、この手法がとられることもある(元のデータに変更を加えたくないため。)。

デメリット

  • SQLが非常に遅い(ネットワークの通信速度はメモリアクセスに比べてはるかに遅いため)
  • 他のデータベースの影響を受ける(あるDBが止まると自分も影響を受ける)。

対策

  • 時間をかけて再構築を行う

サーバーの移行やバージョンアップでSQLテストを行わない

バージョンアップによる不具合。データベース以外にも通常のアプリなどでもあるため、バージョンアップを甘く見ないこと

デメリット

  • SQLの遅延(実行計画はバージョンにより大きくかわるため)

対策

  • 開発環境にてバージョンアップを上げておく
  • 仮想環境ツールなどを有効に使うこと
  • 業務に影響度が大きいSQLをリストアップしておき、優先的にテストを行う

-Database
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

MariaDBインストール

CentOS7からはyumでmysqlをインストールするとMariaDBがディフォルトになるようです。 せっかくなので、これを機にMariaDBを使ってみました。といってもMySQLとほとんど一緒でし …

no image

Webの高速化に関して

Webの高速化に関してメモ。 高速化って言っても幅広いんですけどね。自分が行なっている対策に関して。 一応LAMP環境を前提にしてます。 Contents1 一番大事なのは測定2 DB対策3 フロント …

no image

正規化について&EXTRACT

Contents1 正規化とは?2 第一正規化3 SQLネタ EXTRACT 正規化とは? 正確な定義は難しいですが、8割ぐらいあっている定義としては「適切なテーブルに分割すること」です。※ただし正確 …

no image

HAVING句の活用 発展編

今回からはまたまたHAVING句です。 下記のようなテーブル(teams)があり、全員が待機状態のチーム(全員がそろっている)を求めます。 member | team_id | status &#82 …

no image

MySQL.sockファイルに関して

朝出社してテストサーバーを見るといきなりサーバーが動いていないという事態が発生。 MySQLを起動しようとすると

なるメッセージがでて …

アーカイブ