学習塾運営スタッフ時代から今に至るまで、チーム運営に置いて大切なことのスキルの一つとして問題化スキルが挙げられると思います。
突き詰めるとエンジニアとか社会人という枠を超えて、社会全体とか人類の歴史に至るテーマなのですが(汗)、そのことは置いておいて、あくまで仕事上に限定します。
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問題化するとは
組織において何らかの事象が発生した際にそれを「問題化する」という行為は個人の意識の違いが如実に出る部分だと思います。
多くの職場において日常の業務というのは慣れてしまうと常識になってしまい、他の文化の方から見ると異常であっても組織内のメンバーから見るとなんの問題もないというケースが多々あります。
職場の文化というのはほとんどの場合において、独自性があり、「正常」だとか「普通」なんてことは客観的にみてあり得ないなのですが、長くその文化に接しているとどんなおかしい文化に接していてもよくも悪くも麻痺してしまうんですよね・・・
その際に、これは問題として提案し、改善しなくてはいけないという意識を持てるのは改善する意識を常に持っていなければいけないので、個人の意識の差が出やすい部分だと思います。
あ、ただ単純にものすごくネガティブな性格、見方をする方でただ不満を言っているだけの方もいますのでそれはNGで(汗)。
あくまで以下のような点があるかが大切です。
- 建設的な問題化(議論)なのか
- 正統な批判なのか
- 改善(代替案)というベクトルがあるか
- 発言者のそれに対する改善行動が普段から見られるか
問題化の例
ちょっと問題化の例として最適かわかりませんが、塾運営スタッフ時代に印象的だったものなど。
学習塾運営スタッフ時代に、講師が正社員スタッフのことを〇〇さん(名前)ではなくて、講師同士で会話をするときに「社員さん」て呼び始めたことがあったんですが、私はものすごく違和感を感じました。(講師は基本的に学生のアルバイト)
バイト同士で話すときに社員のことを「社員さん」って呼ぶことのどこが問題なの?って思うかたも多いと思いますし、全く問題化しない方が多いかと思います。
ただ私は当時バイト時代から含めて7〜8年塾の仕事をしていたのですが、比較的バイトと社員の距離が近い現場で仕事をしてたんで、そういうような呼び方をされたことがなく、ものすごい違和感を感じたんですね。
壁みたいなものを感じて、コミュニケーションがうまくいっていないなーと
私が話題に出す前に、当時の上司もやはり違和感を感じたようで、わざわざ会議で〇〇さんとよんでくださいみたいな通告を出してましたね・・・
まあ、これって普段の文化づくりからくるものなので、トップダウンで定例で行ったからと言って変わるものではないんですけどね・・・
問題化スキルを持つには
で、この意識を持つにはどうしたらいいかというのを考えたのですが、せんじ詰めると「色々な職場の文化を見る」しかないと思います。
「改善意識を持とう!」「問題化しよう」というのが一般に言われそうですが、これ言われていきなり問題化できるなんてことは現実的にはあり得ないでしょう。
極端な話ですが、日本の職場の問題点を・・と思っても、日本に住んで、日本人に囲まれている限りその全てが常識になってしまうと思います。外国の職場で働いたことがある方であれば日本とどのように違うか体感的に違うはずなので、違和感や問題化の意識を持つことができるかと思います。
それと同じで、やっぱり色々な職場の文化を見るっていうのが問題化スキルを持つには現実的だと思います。(そういう意味で色々な文化を持っている人材の登用が必要なのかなあと思います。)