以前、プロジェクトマネジメントに関する本を読んで以下のように記事をまとめました。
今回も、以下の本を読んでプロジェクトマネジメントについてもう一度整理してみようと思います。
小説仕立てのストーリーをプロジェクトに見立ててますが、その中で重要でかつシステム開発のプロジェクトに活かせるとおもったことをメモ。タスク管理やWBSがらみの記述などは以前の本にもあったのであまり前の本ではのっていなかったこと。
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- WOOPの法則・・目標達成をたかめるための思考法
- Wish(願望)・・叶えたいこと
- Outcome(成果)・・かなったときの具体的な成果
- Obstacle(障害)・・文字通り障害。ポジティブな人が多いとここを見失いがち。
- Plan(計画)・・それを実行するための計画。
- プロジェクト概要を抑える・・背景、目標、制約条件、マイルストーンの考慮
- 要求一覧・・プロジェクトにおいての達成すべきことを具体的にまとめたもの。制約条件下で具体的に達成できそうなことを現実的にまとめていく。この段階で無茶な要求を引き受けるとあとあとほぼ回避不能になってしまうので、安請け合いしないこと。
- ステークホルダー(利害関係者)の巻き込み
- 関係者全員の合意がとれているか、優先度を考慮できているか、リスクやトラブルなどを検知できているか、うまくまきこめているか、全員に賛同してもらうのは難しいため、反対でなければOKというのも現実的な選択肢としてあり。
- 実際のプロジェクトではここが一番大変そう。特に政治的だったり、感情的なしこりがある場合。
- お互いの利害を調整して、明確化することが大切になりそう。感情的なコントロールはなるべくしないこと。相手にとってどう得か、を考える
- リスク管理・・文字通り、危険分子のことだが、過去におこった失敗したトラブルの一覧が役に立ちそう。
- 実務だと新しい技術要素の採用とフェーズ間の移動、データ量想定不具合の際に起こりがち。
- 変更管理・・変更が起こった際の影響の把握。実務だと大きい仕様変更がこれにあたる。スコープを移せるものなら移すのがベター。
- QCDS管理・・Quality(品質)、Cost(予算)、Delivery(納期)、Scope(作業範囲)。プロジェクトを回すときに綱に考えなくてはいけない要素。これらを常に可視化した状態にとらえておくことが大切=予実の差異を常に捉えておく。
- スチュワードシップ・・奉仕の精神。いかに支援的な動きができるか。
- 移行判定・・本番への移行に関する懸念事項、リスクの洗い出し。本番を想定していかにリハーサルできるか。最善をのぞめ、しかし最悪に備えよ
- WOOPの法則・・目標達成をたかめるための思考法
小説仕立てになっているので、特にステークホルダー間の葛藤なんかがうまく描かれてますね。動いてもらいにくい人にいかにうごいてもらうか、どう落とし所をみつけるか、相手にとっての利害や背景をとらえることが重要ですね。
あとは実際のプロジェクトだと、変更管理とリスク管理がめちゃ大事。リリースまでにいかに本番に近いデータで検証をすることができるか、というのがリスクを減らす最大のポイントになると思います。