年始のブログ記事でこのようなものをかいたのですが、今年も仕事で大きい変化があり、まとめておこうと思います。
自分自身、転職をすることになりまして、2024年から新しい会社で仕事をすることになります。
今度で5社目なのですが、今回は自分の中では比較的真面目に転職をしたといえるので(汗)、正しい転職と題して、記事をかいてみようと思います。
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現職での悩みの言語化と課題解決
転職する方は当たり前ですが、現職でなし得ないこと、できないこと、転職して解決したいこと、転職するさいの懸念点があると思いますので、それを言語化できることが大切だと思います。
当たり前のことかもしれないのですが、「とにかく今の職場が嫌だから」だったりすることが多いと、ここら辺がブレますし、自分の場合、受験や過去の職場選択ではしっかりできていませんでした。
また転職活動中は精神的にも非常に不安定になります。有名な会社だったりすると当初の転職理由をわすれてしまったり、内定承諾期限の関係で承諾してしまったりすることも多いのではないでしょうか。
自分の場合、一応会社員で働いていたのですが、フリーランスに近いSESで働いていたこともあり、マネジメントポジションでの仕事がむずかしいことから、そういった仕事ができ、かつ、いままでの経験がいかせる会社を探しておりました。
丁寧なエージェントだと観点を表にしてくれてまとめてくれたりしていますが、自分自身でもそれを行うとよいとおもいます。
情報収集とリテラシー
転職をしようとおもったらとりあえずエージェントに相談したり、ネットで検索したりといろいろと情報収集すると思います。
今はいろんな情報が溢れていると思いますので、前提条件によって正解は当然かわってきます。
大事な観点としては、以下のような観点かと思います。
情報発信の情報に客観性はあるのか
今はいろいろな情報が溢れているのですが、そのほとんどが個人的体験をベースにしたものになります。業者を嫌い、口コミを信頼する方も多いのですが、客観性という観点から乏しい場合が多いです。
すごくわかりやすいところでいうとエンジニア関連の情報で言うと、
- 無条件にフリーランスを礼賛(今は少し落ちつているようですが・・)
- 自社サービス > SIer > SES (一般的なコンサル会社ってSESが多いと思うのですが、最低ランクなんでしょうか。)
などでしょうか。
転職の情報は個人の立場や景況感や時代のトレンドに大きく左右されるため、自分と立場が違っていたり、古いものは正直あまり役に立たないことが多いです。
業界経験10年っていっても(私もそれぐらいですが・・)、時代やいた会社によって全然違うので参考にならないことが多いです。
注意点としては、以下の点です。
極端な情報は広まりやすいが、大体間違っている
フリーランスでも自社サービスでもSESでもメリット、デメリットが必ずあります。
ネットで広まるのは極端な情報が多いため、キャッチーな情報とは距離を置くようにしましょう。
メリット、デメリットやその構造的な背景を考えること
フリーランスは確かに手取り年収は高くなりますが、当たり前ですが、デメリットがあります。
SESの場合、派遣の近い形になるので、一部に採用ハードルが低い会社こともありますが、会社によって給与形態やキャリアパス、取引先などによって全然違ってきますので、SESだけだと解像度が低すぎて役にたちません。自社サービス、SIerも同様です。
情報発信者の立場や意図は何か
youtuberでも転職エージェントでも転職サイトでもいいのですが、必ず発信には意図があります。
- 個人でも業者でもいいのですが、その人間の狙いは何か?
- その人間が意識的、無意識的に隠している情報は何か?
- 金銭的な利害関係はなくとも、感情的な背景がないか?
なので複数の情報を総合的にみることが大事になります。
そうするとまあ、結論って大体味気ないものになりがちなんですけど・・・
情報の前提条件を確認しているか
例えば転職エージェントと使った方がいいのか直接応募がいいのか、みたいな観点ですね。
これも「直接応募の方がコストがかからないのだからいいに決まっている」みたいに言われる方もいるのですが、直接応募の場合、企業側から見ても
- 人気企業の場合、応募数が多いため、時間的工数の方が大きい
- 無条件に応募されるので、人材の質の担保ができない(エージェント経由だとある程度担保されている)
- 紹介フィーの100万〜300万は長く活躍してもらう人材を確保することを考えると高くない
のような点が考えられます。
応募者側から見ても
- 高校や大学と違って企業は無数にあるため、選ぶ時点でものすごく大変なのと合格可能性がわからない
- 回答期限の目安がわからないため、複数選考した場合に、内定がでる期限をそろえられない
- 企業側の内部事情がわからない
- フィードバックがもらえないのと、金額交渉できないので、年収交渉で不利になる
などさまざまなデメリットがあります。
前提条件によって正しい情報はかわってきますので、その情報が正しいかは前提条件によって変わってきますのでどの条件が自分に当てはまっているかを考えるようにしましょう。
他人に相談する場合、利害関係が一致する、しない点はどこか
転職を他人に相談する場合、多くは転職エージェントになるかと思いますが、肉親も含めて100%利害が一致する人間はいないと思いますので、その人間と自分の利害が一致する点、しない点を考えておきましょう。
転職エージェントの場合、実質としては採用代行になるため、
- 内定の取得、合格可能性
- ある程度の定着、活躍性(早期退職の場合、ペナルティがあることが多いため)
といった点では利害が一致する場合が多いですが、
幅広い観点でのキャリアという観点では必ずしも一致しないことも多いです。
市場価値
転職活動というと一般的には年収を上げたい、市場価値を上げたい、という方が多いのではないかと思います。そうでない方は無視してください(汗)。
市場価値自体もいろいろな定義があると思いますが、労働市場における市場価値とは
- 年齢(若ければ若い方が価値があります。)
- ある特定の職種経験(希少性があり、需要が大きく、金額が高い分野ほど価値があります。)
で一般的には定義されます。
要は限られた時間でどれだけ価値のある職種の経験が積めるかがポイントになり、今ある環境、転職先の環境でそれが満たせるかを判断することが大切です。
仕事をする上で「環境」を変えるということ
一般的に仕事へのスタンスとしては他責よりも自責のほうが好まれます。
日々の仕事で人や周りのせいにするのはたしかに良くないです。
ただキャリアという観点でみると環境選び(=会社選び)は非常に重要です。
正直いって、私は比較的、自責思考で損をしてきました・・・
というのも、さきほど話したように市場価値は「年齢×特定の職種経験」になります。
今の会社でできる限り頑張ろう・・というスタンス自体は素晴らしいことなのですが、現実的にどの会社でも希少性の高い経験が積めるわけではないですし、社会はあくまで現時点での年齢と経験しかみません。
仕事は勉強と違い、自分でコントロールできる要素は限られてきます。
どの環境を選ぶか(=どの会社にいくか)というのは非常に重要になってきます。
あまり市場価値の上がらない環境で頑張っても年齢だけあがってしまい、気づいたときには「年齢に見合った経験が不足している」と社会からは判断されてしまいます。
ドライに自分の市場価値を客観的に評価し、現職でそれがなしえるか or 否かということを判断しましょう。
人間関係での転職はアリか?
人間関係で悩まれる方も多いと思うのですが、相性的な問題なのか、明らかに問題のある人物なのか、会社の体質的な問題でそういう方が集まってきてしまっているのか、など原因をきりわける必要があります。
この場合、問題人物であっても会社が問題化せず、放置している場合、退職すべきだと思います。(それがどれくらい大きい問題かを理解できていないため。)
私も業務委託なども含めると10社以上で働いてきたのですが、正直にいいまして、小さい会社ほど人間的に問題のある人の確率が多く、大きい会社ほどいわゆるまともな人が多いです。
正確には会社の規模というよりは採用基準の高低だと思いますが、一般論で言うと小さい会社ほど低く、大きい会社ほど厳しいため、会社規模で人材の質がある程度決まってきます。
高校で言うと偏差値と学校の治安的なものって大体正比例すると思いますが、大人になってもその原則がそのまま当てはまると思います。