本日はエンジニアとは全然の話で、おもに仕事論一般の話です。
「バカなやつほど成功する」
たまに起業関係でよく聞く話ではないでしょうか。この言葉をよくいっているのは堀江貴文さんですかね。
別に彼のファンでもなんでもないんですけど成功する人、稼げる人の特徴とは?なんてキーワードでよくこのことを例に挙げてました。
1:30あたり「バカでも年収1000万稼げますか」に対する答え
3:06あたり 「社長にバカが多い理論」
堀江さんは表現をかえていろんな場所でこのことをいっていますね・・・
実は私も人生でもこれに近い人間と2人出会ってまして、いわゆる「仕事ができる人間」ではなく、おそらく堀江さんのいう「バカ」にちかいタイプの人間だと思います。
ただ、それでいて年収数千万〜億を稼いでいたりします(笑)
当初はただの偶然、運がよかっただけ・・なんておもっていたり、周りの人もそのように扱うのですが、いろんな仕事をして、実は再現性があり、論理的に考察できるのではないかと思いました。
そこで、堀江さんがいう「バカ」をしっかり言語化してみようと思います。
頭のいい人、仕事のできる人
「バカ」を定義する前に反対の言葉や概念を定義したいのですが、やっぱり「頭のいい人、仕事ができる人」になるのかなぁと思います。
自分も社会人になり、20年近く経ち、いろんな会社でいろんな人たちと仕事をしてきたのですが、簡単に言うと
頭のいい人、仕事ができる人=「答えがある状況において期待値の高い選択をコスパよくできる人」だと思います。
以下のような特徴が挙げられると思います。
- 会社や社会のルール(基本的なことで言うと、時間を守るなどの細かいルール)からの逸脱が少ない
- ケアレスミスが少ない
- 1を聴いて10がわかる人、議論がスムーズ(つまりは相手に合わせることのできる人)
- 口頭、文章共に話が端的でわかりやすい
- 上司の「これやっといて」の上司の「これ」に限りなく近いアウトプットが出せる
- 空気が読める(=状況における最適なコミニケーションができる)
- プログラミングなど答えがある仕事において、継続的な努力を積み上げることができる
- 感情よりも論理で行動できる
- 協調性が高く、他人とうまくやっていける
- 仕事上の、損得(得られる利益とコスト)を常に考えている
要は世間一般で「地頭がよい」「コミュニケーション能力が高い」「勤勉」とされている人材に落ち着くかと思います。
こう考えると身につけている能力としては
- 論理的思考力
- 継続力や自己管理能力
- 社会性や協調性、常識
などになります。一般論として比較的高学歴な方が向いているのかな、と思ったりします。
ただ「答えがある」というのがポイントになりまして、「答えがない」課題を解くのは苦手なのかなと思います。
例えば「仕事のできる人」「頭のいい人」にある商材を売らせようとすると
- 今までで反応率のよかった方法を分析する
- 既存の延長線上でコストを下げつつ、反応を最大化しようとする
- 商品の良さを「論理」(=主には経済的メリット)で語る
- 費用対効果を見ながら行動を変えていく
- そもそもリスクの高い行動を取らない
などの「無難」な選択肢になります。
短期的に効果が見えないものに対しては当然「コスパが見合わない」として却下します。特に会社員だと当たり前の行動ですね・・・
ただこういった思考の方だと「答えが全くない」「今まで出会ったことのない問題」「期待値が測定不能な仕事」に向き合うのは難しいのかと思います。
例として
- 全く売ったことのない商品を売る
- コストを10分の1にして売上を10倍にする
- ブランドや知名度も何もない状態でタダ(あるいはそれに近い金額)で人を集める
ということは前例もないため、難しいのではないかと思います。
バカとはなんぞや
堀江さんのいう「バカ」をいろいろ言語化してみたんですが、大体の文脈で彼がいう「バカ」って「行動力があり、期待値を無視した行動を取れる人、リスクを取れる人」ではないかと思います。
いってしまうと「行動力バカ」なんですかね。
主な特徴をあげると・・・
- 短期的にみて明らかにリスクの高い行動をガンガン行う(本人はリスクとか期待値を考えていないし、そんな概念すらない)
- 一見意味不明と思われたり、辻褄の合わない行動をとる(本能にそってただ衝動的に行動をしているだけ)
- 常時興奮状態で自分の好きなことをずっと考えており、常にそのことに結びつけらないかを考えているため、アイデアが湧き出してくる
- 変に行動力があるため、思いつきで行動してしまう
- コスパの概念がないので行動が継続してしまう(=好き勝手に自分の行動をおこなう)
こういった人材が例えば自分の好きな商材を売ろうとすると以下のような行動を起こします。
- とにかく自分の売る商材についてワクワクする(24時間そのことを考えてワクワクしている。その商材のオタクのようなかんじ。)
- 後先考えずに手当たり次第に営業する(営業というか本人はただ興奮して自分の好きなことを喋っているだけであり、そもそも営業していると言う自覚がない。そのため行動量が事実上無限大になる)
- 思うがままに行動するため突拍子もない行動が多い。ターゲットではない人に商品の説明をしたり(極端にいうと電車で隣になった人など)、ネットで吹聴したりする。
- 「ワクワク」すること自体が目的なため、短期的に結果がでなくても行動が継続する(人に話して気持ちよくなることが目的なので失敗という概念がない。)
- 当然、「その商品に興味のない」ほとんどの人からは白い目で見られ、「気持ち悪い」「バカじゃないの?」「変な宗教」などと思われているが、本人は気持ちよくなっているのが目的なので気づいていない
- たまたまマッチした人にとっての刺さり方がすごい(オタクが同じオタクとであって盛り上がる感覚に近い)
- 「ワクワク」感が強いため、営業スキルがなくても商品の魅力を何倍にも増幅して伝えることができ、結果としてマッチした人を行動させる。(論理的な面ではなく、情動に訴えかける。)
- 「ワクワク」感は真似することが極めて難しいため、真似ができず、結果として大きな差別化要因になる
身につけている能力は
- 衝動性
- 行動力
- リスク耐性
でしょうか・・・もちろん本人に「なんで成功しているの?」ってきいても、論理性が弱い人が多いため、言語化は難しいとおもいますが・・・。
現実に、私の周りの「行動力バカ」はコスト0で人を大量に集めたり、売るのが難しい商品をバンバンうっていました。
商材に関してもtoBのような「儲かる・儲からない」といった商材を売るよりはtoC向けの「好き・嫌い」のものが多かったように思います。ようは人の感情に訴えかけるので・・
逆にこのような人間は思いつきと行動力で動いているので
- 頭のいい人間が得意な「答えがある仕事」は向かない
- ほとんどの行動は失敗する(頭のいい人、仕事のできる人はここで折れてしまうが、行動力バカはそのことに気づいていないのが強み)
- 計画性が必要性だったり、緻密さや論理性が問われる課題が苦手
だったりしますかね。
そもそも不確実性が高い仕事に対してはこれをやったら成功すると言う方法はありませんので、「いろんな思い付いた行動をとってみる」のが最適解だと思います。
こういうタイプの仕事はいくら頭がいい(=答えがある状態でコスパよく期待値が高い答えを出せる)人であってもそもそも前例がないので、対応のしようがありません。
そう考えると「バカほど成功する」(=行動力があって、リスク耐性のある人)が成功するというのは、極めて論理的なのかもしれないなぁと思いました。
両方できる強者
まとめると「頭のいい方」=「再現性が高く期待値が測定できるロジカルなタイプの仕事」に向いていて「行動力バカ」=「再現性が低くて期待値が測定不能なため行動力が要求される仕事」に向いているのではないでしょうか。
ちなみに両方の種類の仕事を頭で考えてできている方もネットだと見かけまして、エンジニア系だと勝又健太さんですかね。ちなみに私は信者ではありません(笑)
期待値が測定可能で高く、再現性が高い分野=エンジニア
私のいうバカとは違うんですけど、「答えがなく期待値が低いがあたったら大きい仕事」みたいなもの論理的に考えて、副業として取り組んでますね。