エンジニアにとって必要なコミュニケーション能力とは

気がついたらもう3月下旬になっていますね・・
年末年始忙しかったこともありますが、全然ブログをかけていませんでした。ということで今年1本目ですがコミュニケーション能力について書こうと思います。
社会人として仕事をしている方であれば、誰しもコミュニケーション能力が大切だ!ということは言われているかと思います。特に就活をされている方はこのことで悩まれる方も多いでしょう。
エンジニアも例外ではなく、「プログラミングスキルより、コミュニケーション能力の方が大事」という方は多いですし、私もそう思うこともあります。
ただ、具体的にコミュニケーション能力について定義される方はあまりいないです。
専門知識外の漠然とした人間性や仕事をする上での能力をなんでもかんでもコミュニケーション能力と言っている気がします。
私はこういう定義が曖昧な言葉があまり好きではないので、本日はなるべく言語化していきたいと思います。
一般的なコミュニケーション能力も含むと思いますが私がエンジニアですので、どうしてもエンジニアとしてのコミュニケーション能力になってしまうと思います。
またカテゴリーに分けてはいますが、各要素は独立しているものではなく、互いに連動していたりするのではないかと思います。
印象管理能力
「印象管理能力」なんて難しい言葉を使いましたが、シンプルに言いますと漠然とした「感じの良さ」です。どの職種でも必要な能力ですね。多くの方が想像するコミュニケーション能力が高いとはここに属する気がします。
やはり人間が仕事をしますので、話しやすい、感じがいいというのは「能力」と言ってもいいと思います。
話しやすいことが単純に積み重なって仕事が振りやすいともなります。そうなると営業能力の一種とも言えます。
エンジニアでもとても大切になります。
印象管理能力が高い人の特徴
- 柔和な雰囲気(笑顔、話しやすい雰囲気づくり)
- 相手に配慮した言動、行動
- 清潔感のある容姿
- 美男美女(現実に印象がいいので能力と言えるかと思います。)
- その他、常識をわきまえた行動全般
学生で多いのはいわゆる人気者をコミュニケーション能力が高いと感じることでしょうか。
こういう人の中で本当にコミュニケーション能力が高い人もいますが、学生時代にいわゆる人気者であることと仕事を頼みやすい雰囲気(印象管理能力が高い)かどうかとは別なことが多いため、勘違いしない方がいいかもしれません。
言語能力
「言語能力」とは言いたいことを明確に伝えられる、言っていることを理解できる能力です。
先ほどが全般的な感じの良さだとするとこちらは漠然とした「頭の良さ」とも言えるかもしれません。
エンジニアではシステムという形のないものを作ることが必要ですので、この能力は非常に大切になってきます。言っていることがわからなければ当然、システムにしようがありません。
論理性と言っても良いかもしれません。学歴は基本的に自己管理能力と論理性を表す指標だと思うので、多少相関性がある気がします。
言語能力が高い人の特徴
- 意図をすぐに理解できる
- 問題点の整理ができている
- 話、文章が理路整然としている
- わかりやすい説明ができる
ただ先ほどの「感じの良さ」と比べるともともと持っている能力もありますがプログラミングスキルや業務知識、あるいはその職場での在籍年数と連動する要素も多いです。
いくら言語能力が高くてもプログラミングスキルが未熟だったり、仕様がわからなければ理解力に限界があるからです。
逆に長く仕事をやっていたり、在籍年数が長いことで「相手の言っていることがわかる」「こちらの言っていることが伝わる」ということは増えるのではないでしょうか。
協調性
「協調性」はいわゆるチームとして仕事を進めていく場合に必要な能力です。
今Wikipediaで協調性を調べましたが、「異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質」と書かれており、ぴったりでした。
協調性が高い人の特徴
- 進捗の報告がまめで細かい
- 問題点や遅れがある場合、早めに連絡をする
- 積極的に他人をフォローする
- 相手の立場に立って考える
- チーム内のルールを遵守する
- 相手の良い点、悪い点を把握して役割分担できる
責任感とも一部、被っている部分があるかと思います。
ただもともと持っている性格的もありますが、ある程度経験による部分も大きいかと思います。経験がないと現状が把握できなかったり、業務の全般がわからないため役割分担できなかったりします。
そういう意味で年齢が高い人の方が協調性はやや高めな傾向があるかもしれません。
まとめ
ざっくりとコミュニケーション能力をリストアップしてみました。
採用においては「コミュニケーション能力」は重要視されることが多いので就活中の方は参考になれば幸いです。
また採用の本(参考図書参照)を読んで見ましたが、採用におけるひとつのポイントとして「自社に必要な能力でかつ、変えられない特性」を持っている人材を選ぶことと書かれていました。
変えられるものの典型的なものは業務知識ですね。業務知識そのものは仕事をする上で身につくので変えられますから、入社時に有していなくても問題ないという企業は多いです。
プログラミングスキルを重要視しない(あくまで入社時点ではですが)採用担当者も多いのですが、これは時間をかければ身につくものだからでしょう。
反対にその人間の特性的なものというのは変わらないことが多いです。
そう考えると採用時にコミュニケーション能力を重視するのはある程度合理的かもしれません。特に「感じの良さ」や「協調性」の一部というのは性格に依存する部分が強くなかなか変化しないからです。
参考図書
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