挫折必至!初心者がやってはいけないプログラミングの学習法 ワースト4
公開日:
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最終更新日:2015/09/28
WEB全般, 講義 プログラミングTips, 勉強法, 独学者向け

多くの方はプログラミングをどのように身につけたらいいのか・・・ということに関心があると思います。
プログラミングの学習法でこうしたほうがいいという記事はよく見ますし、私も以前書いたことがあります。
参考:プログラミングを独学で身につけるときに大切な6つのポイント
参考:プログラミングを独学で身につけるための4ステップ(実践編)
ただその逆で、初心者がやるべきでない学習法を知ることもかなり勉強になりますので、「やってはいけないプログラミングの学習法 ワースト4」を書きます(笑)
その1 コードを書かずに学習する
実際に開発環境を用意せずに、本や動画サイトをただ眺めてるだけ、読んでるだけ、という状態です。
プログラミングはある種、スポーツに近いのでコードを書かずにプログラミングをしようとするのはバットやグローブを持たずに野球をすることに近いです。
最初のうちはわけのわからない概念や構文がたくさんでてくるので、とにかくたくさんのコードを書いて身につけるべきです。
というか、本や動画サイトだけ見てても、わからなくなってくるので続かないでしょう(汗)
ある程度の経験者になると本だけを読んで、
「この技術はあの技術とこういうところが違うのだな」ということがわかったりします。
ただ、最初のうちはコードを書かなければ身につけるのは難しいでしょう。
その2 成果物をつくらない
参考リンクでも書きましたが、プログラミングの最適な学習法は作りたいもの(成果物)を目標にし、その過程で必要となる技術を身につけていくことです。
逆にいえばこれをせずになにも考えずにひたすら写経(書かれているコードを写すこと)などをしても効果は薄いです。
最初のうちは簡単な例やパターンを知るのに写経はいいとおもいます。
ただ、それはあくまで導入部分であり、その次のステップではそれを応用して使いこなせるようにならないといけません。
そのためには成果物を作りながら覚えていくしかありません。
その3 オライリー本などの難しい本を最初から読む
キャリアの長いプログラマの方などにおすすめの書籍を聞いたりするとオライリー社の本(通称:オライリー本)を勧められることが多いでしょう。
オライリー本はプログラミング言語の概念や仕組みなどについて根源的な部分から説明しています。
ある程度の経験がある方が読んだり、中級者が上級者になるためには非常にいい本です。
ただし、独学&初心者がこの方法を採用すると高確率で頭がフリーズします(汗)
プログラミングを教えるときに、私は
「理解はあと、とりあえず写せ!」
「やっているうちにわかるから」
という方針で指導していました。
最初のうちはとにかくプログラミングになれて、意図通りにデータを動かすこと、表示することの経験を積むことが大切だからです。
難しい概念を実際に使わずに理解することは普通の人にはできません。天才は違うのかもしれませんが・・(汗)
プログラミングは理解が半分、慣れが半分です。
慣れを作らないうちに理解はできません。
真面目な方はオブジェクト指向など、難しい概念を使う前にしっかり理解しようとするのですが、動物の例とかをいくらきいてわかるようになったとしてもコード書けないんですよね・・・(涙)
それと同じで初心者にオライリー本は難しすぎます。
最初のうちはオライリー本は本棚にしまっておきましょう(笑)
その4 流行の技術にわけもわからず飛びつく
普通のPHPができないうちからフレームワークがいいらしいのでCakePHPを触りだすとか、PHPがよくわからないうちからScalaに走るとか、そういうエネルギーを無駄にする行為はやめましょう。
これはプログラミングに限ったことではないですが、1つのスキルが身につかないうちに別の技術に逃避したところでうまくいきません。
そしてどの技術にも「いい面と悪い面」があります。
これは、断言できます。
流行の技術、新技術はいい面ばかりがクローズアップされますが、未知の技術だけに解明されていないことが多く、リスクがはかれません。
もちろんキャリアのある方が現段階の技術に不満を抱えており、新しい技術を実験的に取り入れる時間や労力があればいいでしょう。
しかしそうでないうちは
- 初心者に向いている言語(PHP,Rubyなど)
- 比較的ノーマルな学習法(お問い合わせフォームを作るなど)
を勉強したほうがいいです。
まとめ
初心者にはおすすめできない学習法について書きました。
超人的な頭脳の持ち主は別ですが、平均的な頭脳の人間がこれらの方法をとると高確率で挫折します(笑)
繰り返しますが、どの学習法も絶対的に悪いものではないです。
ただ、独学中心&未経験の段階では高確率で挫折することになると思いますので自信のない方はこれらの学習法はさけましょう。
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