本日はzabbixのエージェント設定について。
zabbixでは監視される側と監視する側があり、する側は通常Zabbix Serverになり、される側はzabbix Agentになります。
要はサーバー側からエージェントを監視するという構図になります。
リンクの図を参照してみましょう。
さくらのナレッジ 統合監視ツール「Zabbix」によるサーバー監視
zabbixですが、大まかな流れでいうと全てを監視するのがzabbix server。これは一つのサーバーにインストールします。
また監視するほうはzabbix agentになります。これは監視される側のサーバーに1つ1つインストールすることになります。
Contents
zabbixインストール
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rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/3.0/rhel/6/x86_64/zabbix-release-3.0-1.el6.noarch.rpm yum install zabbix-agent |
設定ファイル(/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf)
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Server=サーバーのIPアドレスをいれる ServerActive=サーバーのIPアドレスを入れる Hostname= ホストのエイリアス |
このあとreloadする。
その後、起動&自動起動設定を忘れずに
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service zabbix-agent start chkconfig zabbix-agent on |
ポート開放
port 10050をあけておかないとサーバーから監視がとどきません。
空いていない場合はこちらで
agentの大まかな設定
zabbixの管理画面に入って、設定→ホスト→ホストの作成からエージェントを登録してあげればOK。しばらくたってホスト一覧画面のエージェントの状態がZマーク(緑色が点灯していればOK)
基本的に設定を行う場合は、この設定→ホストになると思います。
アイテムとテンプレート
zabbixではここのチェック項目をアイテムと呼んでいます。
例えばHTTPの監視、pingの監視自体がアイテムになります。
アイテム自体は1つ1つ手で独自に設定してもよいのですが、数十あることが一般的なので非常に手間です。そのため、これらのアイテムをまとめたものをテンプレートといいます。
テンプレートは1種類ではなく、たとえばA_Template_OS_LinuxのようにLinuxの一般的なアイテムが詰まったもののように用途に合わせて複数あります。
テンプレートはホストの登録時にあせて選ぶことができ、選べば自動的にセットされます。
もちろん個別に設定したいアイテムなどが当然ある場合には設定できます。(例えばあるアプリケーションが稼働しているかどうかをみる、といったような用途の時)
トリガーとアクション
監視をする際、当然あるアイテムの状態がおかしくなったら(停止している、負荷率が異常に高い)それを検知してメールなどで知らせるなどの機能があれば便利でしょう。
これをしてくれるのがトリガーとアクションになります。
トリガーが検知する状態そのものです。例えばHTTPにアクセスできない、特定のサービスがダウンしているなどです。
先ほどのテンプレートを設定すると自動的に決まりものもあります。もちろん任意に決めたい場合には設定→ホスト→ホスト選択後、トリガーの設定を行えばOKです。
次にトリガーを検知した場合、メールを送るなどの設定をする必要があります。それがアクションになります。トリガーに設定しただけだとアクションは実行されないので注意しましょう。
アクションは設定から直に選択をします。(※ホストと紐づいているわけではありません。)
これはなんらかの状態を検知した時にメールを送るなどの行動をさせる機能です。
アクションの作成を行うと、「アクション」タブが送信されるメールのテンプレート、「アクションの実行条件」がアクションを起こす条件になります。ディフォルトだとおそらくすべてのホストの障害に対して反応してしまうので、ホストやトリガーの深刻度などアクションを起こす条件をある程度絞れます。
アクションの実行内容でメールを送信するグループorユーザーなどを決定してあげればOKです。
グループに関しては設定してもユーザーの権限がないとメールが送信されなかったりしますので注意しましょう。
ちなみにメールを送るユーザーやグループは管理→ユーザーから登録できます。